ある日、スマートフォンに呼ばれて画面を見ると、以前にわたしを訪ねてくれた人の名前があった。
応答すると、彼女は申し訳なさそうに話しを始めた。
聞くと、息子が腰を痛めて立ち上がることもままならず、仕事にも行けないから困っているのだという。
そこで、わたしに何かしらして欲しいということであった。
彼女に対して、わたしには他者の病や怪我を治す能力は与えられていないことを伝えたが、それでも会わせたいと言って譲らない。
出来れば今晩にでも会いたいというのである。
予定を確認すると空いている。
わたしには、彼の腰を治すことは出来ないが、何かしら手助けになれば良いと思って承諾(しょうだく)した。
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