真実は、人の心の数だけ存在している。
天国と地獄の議論があるが、人は信じているものしか見ないし、受け入れない。
天国と地獄は存在しているかも知れないが、それを信じていない人には見えないし、辿り着くことも出来ないのである。
わたしはゲップと共に、黒い煙のようなものを吐き出した。
それは、老女と黒い人影達の抱えていた破滅的な感情である。
わたしの右手は再び宙に十字を描いた。
そして、黒い煙に光の十字架を投じた。
すると、黒い煙は光の十字架によって光の粒となり、軽くなって天に輝く光に向かって昇っていった。
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