老女と黒い人影達が生まれ変わり、新たな人生を生きるかは分からないが、もしもそうなれば、今回の人生の経験が役に立つはずである。
	どのような形で役に立つかは分からないが、無駄な経験でないことは確かなことである。
	その時は、過去世の記憶として、わたしとの経験も思い出すかも知れない。
	そう考えると心が躍(おど)った。
	しかしながら、わたしにはそれを確認する術は無い。
	それは、それが他者の人生だからである。
	だから、わたしは二度と会えないかも知れない老女と黒い人影達の幸福を願った。
	
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