彼が克服しなければならないのは、自らの抱える頑固さである。
それは、”真っ直ぐに物事を見ない”ということを受け入れることであろう。
柔軟性が求められているのである。
彼は強過ぎる正義感によって、物事を真っ直ぐに見過ぎている。
彼は、自分の思い通りの状況を求めているのだろう。
気持ちは分かるが、思い通りの状況を求めているのは自我意識でしかない。
人生を俯瞰(ふかん)すれば、思い通りにいかなくても良いということを理解することができるが、物事を真っ直ぐに見過ぎている今の彼には、そのことは理解することができないのである。
彼は何かが思い通りにいかないためにわたしを訪ねたはずだ。
それは、人(自我意識)は思い通りにいかないことを苦悩するからである。
わたしを訪ねたのは、思い通りにいかないことを霊的な力によって理想に近付けるためだと思える。
彼は心の在り方を学びに来たに違いないが、根底には自我意識の抱える理想への願望を抱えているのである。
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