このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2016年11月26日土曜日

追憶 1538

彼は心を汚してしまった。
そのために不安になり、不幸に陥ってしまったのだ。
そして、その苦しみを解決するためにわたしを訪れたのである。
彼は本来、不幸ではなかった。
なぜなら、わたしは彼のようには心を汚さなかったからだ。
わたしは事故によって多くの学びを得た。
そして、現在の自分の器を知った。
それはわたしにとっての幸福なのである。
わたしにも不幸になる可能性はあったが、わたしはそれを選ばなかったのである。
そのため、予(あらかじ)め不幸が導かれる段取りではなかったのだ。
事故に遭った後に、彼がそれを不幸として確立しただけのことである。
そのようなことを考えていると、黒い男が悲しみのような表情を浮かべているのに気が付いた。
わたしはそれを不思議に思った。

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