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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2016年11月19日土曜日

追憶 1531

彼にはわたしが強がっているように思えただろうか?
わたしは事故を楽しんでいたのだが、彼には理解することが出来なかったであろう。
わたしは自力で何とか出来ることを伝え、彼を見送った。
問題は、バイクが走るのか?ということである。
元々のハンドルは9時3時の位置であったが、事故の衝撃で8時2時の位置に歪んでいた。
タイヤが進行方向に対して真っ直ぐになるためには、8時2時の位置で運転しなければならなかったのである。
フロントフォークからはオイルが染み出していたが、何とか走行は可能なようである。
わたしはどうしようかと考えたが、出荷作業を優先させた。
わたしはそこで、皆に事故を起こしても汚れなかった心を見せようとしていたのかも知れない。
それが彼等の役に立つかも知れないと考えたのかも知れない。
とにかく、皆に笑って欲しいのと、仕事への責任感によって、歪んだバイクに火を入れて、壊れた肩を気に掛けながら、バイクを”歩かせた”。

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