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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2016年11月18日金曜日

追憶 1530

彼にとっては、それは普通の行為であるに違いない。
彼の自我意識は、わたしの状況を自分に同一視することによって不安を生み出す。
そして、その不安を共有したいと考えているのだ。
それは、自我意識が成長するためである。
人生の目的が成長にある以上、自我意識の成長も避けられない。
それは、いつの間にかに庭に生える野草や樹木のようなものである。
頼んでもいないのに野原は森となる。
それが自然の理である。
自我意識も頼んでもいないのに肥え太る。
目の前に何等かの悲劇が存在すれば、それを栄養とするのだ。
彼の抱える自我意識にとっては、事故を起こしたわたしの状況は格好の食事であったに違いない。
そして、わたしの抱える自我意識も、彼の抱える自我意識と同調したいと考えている。
彼のわたしに対する心配に、わたしの自我意識が弱音を提案するのを断った。

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