国道56号線を岩松川に沿って走る。
前日からの雨の影響で、川には濁流(だくりゅう)が渦を巻いていたが、水位はそれ程のものではなかった。
わたしには一つ気掛かりがあった。
それは、岩松川の上流には山財(さんざい)ダムがあり、大雨や台風の時には放流するのである。
その放流量が90tを超える辺りから、川原に群生している葦(あし)を根こそぎ押し流すことがあったのだ。
時には、杉の大木がそのまま流れてくるということもあった。
その他に、猪などの動物も流れてくるし、不法に投機された冷蔵庫や洗濯機などの粗大ゴミまで流れてくる始末である。
その時には、北灘湾は激流となった。
それは、小さな船外機では沖に浮かべてある養殖用の筏(いかだ)に船が着けられない程である。
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