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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2015年6月28日日曜日

追憶 1021

救急車を見送り、警察官に事情を出来る限り詳細に説明した。
警察官への説明が終わり、わたしはNとガードレールにもたれ掛かって、しばらく放心していた。
警察官は、わたしたちを助けてくれた若い男性たちにも事情を聞いているようである。
わたしは事故に対しては何も恐れてはいなかった。
しかし、相手の男性に危害を及ぼしたこと、Nに怖い思いをさせたこと、そして、多くの人に迷惑をかけたことが恐ろしかったのだと思う。
それに加えて、肉体は普段使わない力を引き出した。
その反動によって、力が抜けてしまうのかも知れない。
様々なことが頭に浮かんだが、わたしにはそれ等を一つ一つ検証する余裕などなかったのである。
その時、わたしは猛烈な吐き気に襲われていることに気が付いた。

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