Nは心配しながらもわたしに続いた。
空を見上げると、大粒の雨が頬を叩くのを感じた。
それは生温い雫であったが、今のわたしにはそれが心地良いものとして感じられる。
車に乗り込むと、わたしは大きく息を吐いた。
それは、重たい体を引きずってここまで来たことに疲れたからである。
わたしは体調の変化に自分でも驚いていた。
しかし、原因は分からなかった。
わたしは自力で何か霊的な問題が生じているのではないかと探りを入れてはみたが、得られるものは何もなかったのである。
仕方がないので、映画館に向けて車を走らせることにした。
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