このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2015年6月11日木曜日

追憶 1004




これは数年前の写真である。
この時は大したことはなかった。
しかし、網に詰まった葦は強固であるために、網を筏の中央に寄せて空間を作り、葦の枯れ枝を筏の外に掻き出そうとしているところである。

濁流の中に葦の枯れ枝を確認することはなかった。
そのため、わたしは余計な心配はやめて、Nとの楽しい時間を大切にすることに決めた。
しかし、わたしは自分自身の中に何かしらの違和感が存在していることに気が付いていた。
それは、遠くから嵐が迫ってきているような小さな胸騒ぎであった。
しかし、そこには何の確信もない。
自らが感じている違和感にさえ確信が持てないような状態であったのだ。
それに、微かに身体が重たくも感じる。
これは、雨の時に感じるいつもの感覚であろうか?
そんなことを考えながら、わたしはアクセルを踏んだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿