葦の枯れ枝が問題であった。
岩松川の中流には、葦が群生しているが、その枯れ枝は大量である。
山財ダムの放流によって流された大量の葦は、その勢いのままに養殖用の筏にぶつかる。
養殖用の筏には、真鯛を飼育しているために目の細かい網が張ってあるのだ。
そこに葦の枯れ枝が引っ掛かる。
次々に押し寄せる葦によって、網がそのまま持ち上げられて浮かされてしまうのである。
そうすると、泳ぐ場所を奪われた真鯛は剣山のようになった葦の枯れ枝で傷付き、浅い部分の真水によって死んでしまうのである。
実際にこれで、毎年のように被害にあっていた。
その対策として、近年では網を箱状に縫い合わせて、そのまま海中に沈めるという対策を行うようにはなっていた。
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