このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2015年6月7日日曜日

追憶 1000

空は相変わらず太陽を嫌っていた。
わたしは雨も好きである。
水面に広がる波紋は芸術的であるし、雨音は穏やかな気持ちにさせてくれる。
しかし、気圧のせいなのか身体が重たく感じるのは、どちらかと言えば好きではなかった。
別段、気に掛けることでもないのではあるが…

時折ルーフ打ち付ける雨音が、わたしに雨粒の大きさを教えた。
わたしはハイラックスサーフという四輪駆動の比較的大きな車でNを迎えに走っていた。
自宅からNの家までは約1.5kmというところである。
2〜3分もあれば到着する。
わたしはいつもNを迎えに行った。
それが楽しみでもあったのである。

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