光の天秤 -自叙伝-
このブログについて
自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。
2015年6月25日木曜日
追憶 1018
前部が大破した軽自動車に駆け寄る。
フロントガラスからは運転手がシートにもたれ掛かるように横を向いているのが見えた。
運転席側のドアは簡単に開いた。
焦げ臭いような臭いが鼻を突いた。
見ると、男が一人小さな唸り声を上げている。
わたしは彼が生きていることに一先ずは安心した。
「大丈夫ですか!?」
わたしの問い掛けに彼は答えた。
「大丈夫な訳があるか!」
彼は怒りの感情を精一杯に叫んだ。
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