ある日のこと、Nが学校からの帰りに立ち寄った。
わたしの自宅は、Nの自宅と学校の間にある。
わたしは笑顔で迎え入れたが、Nは複雑な表情を浮かべていた。
気になって尋ねると、胸が痛いのだと言う。
その時に、わたしも胸が痛くなるのを感じた。
何か鋭い物が胸に刺さるような感覚である。
見てみると、わたしの胸にナイフのようなものが突き刺さっていた。
驚いて、その柄(え)を掴み抜こうとした時に、全身に鳥肌が走るのを認識した。
それと同時に、そこに強烈な人の意思を感じるのである。
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