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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2014年12月12日金曜日

追憶 825

わたしは力一杯に胸に刺さるナイフを抜いた。
それと同時に、わたしは大量の破滅的な意識をゲップによって吐き出すのであった。
破滅的な意識を吐き出すと、気分の悪さと体調の不調が嘘のように消えた。
気分の良さに喜びを感じて、わたしは心の中で感謝を紡いだ。
ナイフを見ると、刃の部分が赤黒い光を放っていた。
これは、不快なものである。
怒りの感情がそうさせるのであろう。
わたしは人差し指と中指を伸ばして、宙に線を引いた。
するとそこには一筋の金色の光が生まれ、それは光の杭となるのである。
光の杭を掴んで、ナイフに突き刺した。
すると、甲高い悲鳴のようなものが響き、刃の部分の赤黒い光が失われ、それは何の変哲もない銀色のナイフとなった。

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