Nに対して気持ちを伝えるのは、Cさんに対するものよりも幾らか気楽なものであった。
わたしはNにことの顛末(てんまつ)を正直に伝えた。
恋愛感情も無いままに交際を申し込むのは、わたしの常識からは外れているが、これはNにとっても同じであるだろう。
わたしは申し訳ない気持ちを感じていた。
必要なことを伝え終わると、わたしは返事を急いではいないことも付け加えた。
この場で返事をすることなど到底無理だと考えたからである。
大天使ミカエルと直接話したわたしでさえ、今だに混乱しているのだ。
Nに理解できるはずがないのである。
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