瞼を閉じて、深く呼吸をし、わたしは心を落ち着ける。
	自らの深層に存在している静寂を目指すのである。
	静寂に辿り着くと、わたしは神の道具となる。
	即ち、自らの意思とは別に肉体が導かれるのだ。
	これによって、わたしは光の仕事を実行するのである。
	大きな背中に目一杯に天使文字を描く。  
	どういう原理なのかは分からないが、これによってTさんの心の扉が開き、内と外を行き来することができるようになるのであった。
	Tさんの心の中には混沌(こんとん)が存在しており、様々な感情が不規則に積み上げられ、それが散らかっていた。
	わたしはそこに統一性を見出すことができず、不快感を覚えるのであった。
	
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