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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年6月20日木曜日

追憶 485

それから、わたしは友人に対する批判を改め、自らの愚かさを反省した。
それはとても難しいことであり、苦しいことでもあったが、わたしが救われるために残された道はそれ以外にはなかったのである。
自らを反省し、怒りの感情から脱しない限りはわたしは更なる苦しみに向かって進み、帰って来れなくなるような気がしたのだった。
わたしはそれを怖いことだと感じた。
これまでも良くは知らなかった「自分」という存在が、更に分からなくなるような気がして怖かったのである。
わたしは十分に不幸であったが、これより先は更なる不幸が待ち構えていることは容易に想像することができた。
キャンプ場で出会った女の霊や、その他の破滅的で黒い姿をした霊たち…
彼らはこの感情の境界線をまたいでしまったのだろう。
彼らは、「向こう」から帰って来れなくなった人たちなのである。

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