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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年6月10日月曜日

追憶 475

泥水をすくっては笊(ざる)に漉(こ)し、そこに残る小さな小さな砂金を探す。
ほとんどがただの砂と土であり、砂金を探すのは至難の技である。
わたしの自己は酷く汚れていた。
約20年間の汚れは、わたしの心を黒く濁(にご)らせていたのである。
人の中にあっては心が汚れ、自己は歪む。
それは、人が自らの人生の意味と意義、それにこの世界のことを知らないからであろう。
推測でしかないが、少なからずわたしの周りの大人たちはそのことを知らなかった。
誰も幼いわたしに人生の意味と意義、それにこの世界の理(ことわり)を教えてくれなかったからである。
そのために、わたしの自己は汚れ、歪んだのであろう。



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