彼女にまで否定されると、わたしは心の安息を完全に奪われたような気がしたた。
彼女はわたしのことを否定するつもりはなく、ただ正しいことを言っただけなのだ。
彼女が正しいのである。
しかしながら、錯乱した当時のわたしは自分自身が正しいと思い込んでいた。
感情の行き場を無くした心は、コントロールを失って暴れた。
わたしは心底怒り、心底悩み、心底苦しかった。
それから、怒りの感情が冷めることはなく、わたしは長い時間(約二週間)その苦しみを味わい続けた。
その時のわたしは何をやっても楽しくなかった。
わたしの周りにいた人たちも楽しくはなかっただろう。
わたしを煩(わずら)わしく思い、嫌っていたに違いない。
心が苦しみによって引き裂かれ、わたしは自分という存在が分からなくなった。
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