わたしは皆と楽しい時間を過ごしていた。
わたしは酒を飲まないからお茶やジュースで乾杯し、安い肉も大自然という最高の調味料によって気分豊か?に味付けされている。
気分が良ければ何でもうまいのである。
しかしながら、楽しさの中に一点の陰りがあることをわたしは気に掛けていた。
それは、酔っ払っているのか?眠たいのか?は分からないが、わたしの正面に座っているAという女の子がとても疲れた様子でうな垂れているということである。
終始俯(うつむ)いているので表情までをうかがい知ることはできないが、姿を見れば心配する気持ちが沸き起こるのであった。
中学校時代にわたしはAと同じクラスになったことはなかった。
話したこともないのである。
ただ、見たことがあるという関係であった。
わたしはどうしてもAのことが気になって仕方がなかったので、席を立ってAの隣に座った。
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