その時、わたしは自らの足が自らの意思に反して勝手に運ばれるのを見た。
Kを置いてわたしは一人歩き出した。
ある程度歩いた場所で立ち止まる。
そこでわたしは人差し指と中指を差し出して宙に一筋の線を描いた。
暗闇を切り裂くようにして光が現れる。
それは大天使ミカエルの力、光の杭である。
わたしはそれを掴むと目の前にある適当な石に突き刺した。
石に立った光の杭は、まるで灯台のように優しくも強い光を放って暗闇を遠ざけた。
そこには安心感が生み出されたように思える。
わたしは更に歩いた。
そして、光の杭を突き立てる。
やがて、皆がいる場所を中心にして、円を描くように光の杭が並んだ。
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