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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年2月20日水曜日

追憶 365

どういう理由なのかは分からないが、女はAを標的にしていた。
わたしはAに対する女の反応に興味があり、それがある意味楽しかったが、Aがしんどそうにしているのがとても気掛かりであった。
それに、このままの状態が続けばどうなるのであろうか?
女はAに取り憑き、何らかの破滅的な問題をもたらすに違いない。
わたしは女のことが見えている以上、Aのことを見て見ぬ振りをすることなどできなかった。
とは言え、何をどうすれば良いのか分からない。
わたしにできることはAを気に掛けることくらいであったのである。

相変わらずAは俯いた状態で座り、顔を上げようとはしなかった。
皆も飲み過ぎか、眠たいのだろうと思っているのか、Aを心配はすれど、特に話し掛けるということはなかった。

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