皆から離れたのは、自分たちなりの配慮である。
わたしはKにこの場所の霊的な状況について尋ねたかったし、Kもそのことについて話をしてくれるはずである。
皆はそれを怖がるかもしれない。
そうなれば、場の雰囲気が崩れてしまうかもしれないからである。
わたしは胸の中に異物を抱えているような、何とも言えない嫌な気分であった。
それは川原に下りてからのことであった。
何が原因なのかは分からないが気分が優れないし、どことなく緊張感もあった。
わたしはそれを違和感として捉えているため、きっと何らかの影響力が働いているはずである。
それを気分だと片付ければそれまでであるが、それを気分で片付けることができない自分がいるのである。
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