身体は発熱することによって、白血球の働き易い環境を整え、風邪の原因となるウイルスを死滅させる生体防衛反応を引き起こしている。
発熱は、身体を守るための手段なのである。
しかしながら、発熱は精神的には苦しみであるだろう。
そのために、多くの人が解熱を試みる。
解熱によって精神的には楽を得ることが出来るだろうが、風邪の症状は却(かえ)って長引いてしまう。
それは、新たな苦しみを生じさせてしまうだろう。
下手をすると、その苦しみに慣れてしまい、体調不良を普通の状態だと思い込んでしまうかも知れない。
それでは、苦しみを苦しみと認識することが出来ない状態が継続する可能性があるのだ。
"奴隷の鎖自慢"という言葉がある。
多くの人は、苦しみを苦しみとは認識していないだろう。
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