このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2019年3月13日水曜日

追憶 2348

原因を辿(たど)ると、最終的には自分に辿り着く。
老女が足を痛めたのは、自身の抱える傲慢(ごうまん)さからである。
老女は、夫と息子夫婦を亡くし、70歳を過ぎて一人暮らしをしている今でも、過去の"恨(うら)み"に執着(しゅうちゃく)している。
夫との馴れ初めや、嫁入り後の生活など、わたしは老女の半生を幾度となく聞かされたが、それは、不平不満を主体とした恨み節なのであった。
老女の名誉の為に言っておかなければならないが、老女はどこにでもいる気は強いが、心の優しい女性である。
誰が聞いても、老女に同情するような半生を送った人であった。
わたしも"普通"の考えで生活していれば、老女に同情し、慰(なぐさ)めていただろう。

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