このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2018年9月14日金曜日

追憶 2168

改めて駐車場を見渡しても、何の問題もないように思える。
法事の時間は指定されているのだから、わたし達が来ることは分かっているはずである。
何か理由があるのだろうが、わたしには分からなかった。

急な石段を登っている時に、石垣の一部が崩れているのを見て、猪の仕業であると以前に聞いたことを思い出した。
頑丈に積まれてある石を鼻で掘り出すのだから、大したものである。
わたしは猪の力強さに感心しながら、太ももの張りに日頃の運動不足を感じ、猪とは対照的な自身の非力さを笑った。
子どもの頃は、駆け上がっていた石段が、30歳を超えたわたしには荒仕事であった。
太ももは悲鳴を上げていたが、それでも、何とか休むことなく石段を登り終えた。



0 件のコメント:

コメントを投稿