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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2018年9月13日木曜日

追憶 2167

そこでわたしは、寺の階段の正面に、道を塞ぐ形で車を停めることにした。
滅多に車が通るような場所ではないので、人の迷惑にはならないだろうとの利己的な考えである。
車を降りると、階段の横に掲示板があり、そこには達筆に"自分の身から出たものが、自分を作る"というような住職からの有り難い言葉が書かれていた。
詳しくは覚えていないのだが、おおよそ、そのような内容であった。
わたしは、住職が自分に向けてこの言葉を書いたのだと思ったことを記憶している。
恐らくは、住職に何かを気付かせるために、何者かが住職を使って、でかでかと掲示板に書かせたのだろう。
なぜなら、この言葉を最も目にするのは、他でもない住職本人だからである。



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