わたしはすぐに、彼女等の"企(たくら)み"に気が付いた。
要するに、彼女等はわたしの不幸を引き出したいのである。
不幸という共通の"敵"を作り出すことによって、仲間として引き込みたいのである。
残念ながら、わたしは不幸ではない。
苦しいことや辛いことは山程あるが、それを不幸だと思ってはいない。
そこで、わたしは彼女に対して、素直な気持ちで返事をした。
"毎日、幸せですよ"
すると、若い女性の表情に、明らかな動揺が現れた。
それは、予想外の展開を目の当たりにした時の驚きの表情であった。
0 件のコメント:
コメントを投稿