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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2018年5月7日月曜日

追憶 2038

要約すると、縄張り争いのようなものであるだろう。
わたしは、この土地を守っていた大蛇と、後から持ち込まれた大男の覇権争いを見たのである。
神とは言え、やっていることは、人間や動物と変わらないようである。
どのような大義を掲げようとも、争いによっては破滅が導かれる。
それは例外なく乏しさに繋がっている。
良く、戦争のおかげで様々な技術や社会が進歩したと主張する人がいるが、それは本当だろうか?
戦争によって、頭の固い"古い人間"が減り、柔軟な若人(わこうど)が世界を築くことによって、進歩の速度が高まるということはあるとは思うが、技術や社会の進歩の原因であると断言することは出来ないだろう。
平和な方が、軍事費、防衛費が必要でない分技術や社会の進歩は早いのではないかと思うのである。
この土地には、神々の争いが存在していた。
それは、結果として土地の荒廃(こうはい)を招いた。
動植物が人間の争いの影響を逃れることが出来るだろうか?
残念ながら、人間の争いの影響から逃れることの出来る動植物は存在しない。
それと同じように、神々の争いの影響を免れる人間は存在しないのである。



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