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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2018年5月2日水曜日

追憶 2033

大男と大蛇は、わたしの存在には関心を示さなかった。
わたしには、彼等がわたしに気が付いているのかも分からないのである。
わたしは彼等と意思の疎通を試みようと考えたが、それが必要ではないことに気が付いた。
それは、彼等の争いの原因と、わたしの仕事を聞かせる声がしたからである。
それは、とても優しくて温かいが、とても力強い声であり、言葉であった。
この声は信用出来る。
なぜなら、そこには私利私欲の類(たぐ)いは見出せなかったからだ。
その声は、大きな志に従った言葉を伝えているのである。





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