それは、宙を舞う灰が陽の光に照らされて輝いている姿にも思えた。
光の粒は、天に輝く大きな光に吸い込まれるようにして消えた。
大男のこの世界における役割は終わったのであろう。
一千年も生きる大樹も、いつかは死を迎えるのである。
霊的な存在も不死ではない。
命とは、この世界における役割のことに違いない。
役割と共に命は存在し、役割の終わりと共に命は尽きるのだ。
大男の役割がどのようなものであったのかは分からない。
しかしながら、それが何かしら重要な役割であったことは確かであろう。
そうでなければ、今まで大男が存在を許されることにはならないからである。
0 件のコメント:
コメントを投稿