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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2018年5月21日月曜日

追憶 2052

大蛇はわたしに礼を告げて姿を消した。
大蛇は以前のように、この土地を守るのであろう。
わたしには何が正しいか分からないが、これが天の考える最善である。
これで良いのだ。
その時、階段の人影がわたしに頭を下げた。
そして、人影も大蛇と同じように姿を消した。
人影からは、不器用なりに感謝の気持ちが届いた気がした。
わたしは良いことをしたのだと自分に言い聞かせた。

感覚が身体に戻るのを感じた。
春の芽生えのように五感が蘇る。
又もや唖然(あぜん)としている老女に対して、わたしは体験したことを伝えた。
すると、老女は驚きの表情を浮かべた。



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