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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2018年5月12日土曜日

追憶 2043

老女の家族は、恐らくは皆良い人であっただろう。
しかしながら、意識には不自然を抱えていたのではないかと思える。
不自然を自然に変換するためには、苦しみを経由するのが普通である。
苦しみは、不自然を自然へと変換するための仲介役であるといえるだろう。
例えば、大病を患(わずら)うことは、強烈な苦しみである。
それを災難として扱うのが一般的であるだろうが、大病を経験した人の心は、大病を患う以前に比べて自然なものになっているのも事実である。
人の心は、苦しみを経由することによって誤解や偏見や無知を離れることが出来る。
そして、人は、苦しみを経由することによって良くなるのだ。



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