声はわたしに対して、大蛇に自由を与えるように告げた。
そこには、わたしには理解することの出来ない深い理由があるはずである。
深く考えずにわたしは声を受け入れた。
すると、右手が宙に差し出され、そこに十字を描いた。
光の十字架が出現し、金色の光を放つと、大男と大蛇を染めた。
光の十字架の放つ光によって、彼等はわたしの存在に気が付いたようである。
右手が光の十字架を掴む。
わたしは、それが大男に投じられることを瞬時に理解した。
同時にわたしは光の十字架を手放していた。
それは、迷い無く飛んで、大男の胸に突き刺さった。
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