老女の家族は、それぞれの苦しみを経由したに違いない。
それは、病であったかも知れないし、死であったかも知れない。
どのような苦しみであれ、それを経由したのは事実であろう。
残念ながら、良い人であっても苦しみを避けることは出来ない。
良い人も悪い人も、必ず苦しみを経由しなければならないのである。
そして、老女も、家族を失うという苦しみを経由しているのだ。
それぞれの苦しみは、様々な形で最善の学びを導く。
そして、それぞれの抱える不自然を自然へと変換するのを助ける。
しかしながら、苦しみを経由したからといって、すぐに不自然を自然へと変換することが出来る訳ではない。
自分を改めるまでは、不自然は自然には成らないのである。
人が不自然を自然へと変換することが出来れば、その土地や存在する”神”も自然を得ることが出来るのだ。
人間というのは、それ程に影響力のある存在なのである。
0 件のコメント:
コメントを投稿