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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2018年2月13日火曜日

追憶 1955

ある日、わたしは一人の老女を訪ねた。
彼女は新築に独りで暮らしている。
足が効かないので、日常生活もままならない状態である。
彼女が新築に独りで暮らしているのは、同居していた家族が彼女を置いて皆先立ったからだ。
別の息子夫婦もいるが、彼女はこの土地で独りで暮らすことを選んだ。
それでも、老女は周囲の人達に助けられ、平和に暮らしていた。
わたしが彼女と知り合ったのは、共通の友人の紹介であった。
共通の友人を通じて、老女がわたしを訪ねてくれたことがきっかけである。
それから、何か辛いことがあると電話をかけてくるので、その度にわたしは真摯(しんし)に相談に乗っていた。
それで、時々は様子を伺(うかが)いに出向くのであった。

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