このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2017年4月3日月曜日

追憶 1666

道は次第に狭まった。
進む程に落ち葉が轍(わだち)を教えた。
勾配(こうばい)はきつくなり、道は何度も折れ曲がった。
道が険しくなるに連れて、わたしの期待度は高まっていく。
山はいつも、わたしを日常から切り離してくれる。
その感覚が心地好いのである。
しばらく進むと、石垣が現れた。
それは、畑の跡だったのかも知れない。
今では、様々な樹木が塞いでいる。
この状態では、既に耕作放棄地であるだろう。
畑の跡があるということは、近くに人家があるかも知れない。
わたしは好奇心を抑えることができなかった。
はやる気持ちに従って進む。
すると、一軒の人家に辿り着いた。

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