予想もしていなかった道に繋がっていたことに感動を覚えた。
頭の中で地図の余白が埋まり、世界が広がることは、冒険の醍醐味(だいごみ)である。
わたしは感動を連れて、良い気分のままで帰宅することに決めた。
少し走ると、自分の姿を映すカーブミラーがあり、違和感に気が付いてバイクを停めた。
バイクに跨(また)がったまま後退して、カーブミラーに自分の姿を収めた。
すると、荷台に女の姿を見付けた。
女は、わたしの背中にもたれ掛かるようにして、荷台に座っていたのである。
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