二人と別れると、わたしはひたすら山道を進んだ。
道の先は予想すら出来なかったが、とにかく進みたい気分であった。
しかしながら、以前にガス欠を起こしたことを考慮して、下り坂ではエンジンを止めて進むことにした。
ブレーキを使わなければ速度が出過ぎる程の勾配(こうばい)であるために、問題が無かったのである。
しばらく下ると、崖に乗り出すようにして軽トラックが駐車してあった。
地元の住民であると思うが、仕事でもしているのであろうか?
ともかく、わたしはこの先に人の生活があるのではないかと思い、エンジンを使って進むことにした。
すると、少し進んだところで見覚えのある道に合流した。
それは、以前に山道の子どもと出会った、ダムに通じる道であった。
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