そこには、無邪気さに隠れた殺意があった。
二人が楽しそうに会話しているために、殺意に気が付かなかったのである。
しかしながら、我ながら変だとは思うが、その殺意が嬉しかったのだ。
それは、形はどうあれ、新たな心霊体験を得たからである。
二人の得体は知れないが、わたしを殺して、肉体か霊体かは分からないが、何かを食べたいようである。
それは簡単には得られない体験であるだろう。
わたしは気持ちの半分は殺されて食べられてみても面白いとは思っていた。
そして、半分は食べられる訳にはいかないと思っていたのである。
そこで、わたしは二人の会話に参加してみようと考えた。
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