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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2016年4月27日水曜日

追憶 1325

吐き気と共に、わたしは黒く重たいものを吐き出した。
それはヘドロのような嫌悪感を抱かせる意識であった。
Hは苦悩に耐えていたのであろう。
19歳の小さな娘には、大き過ぎる状況なのである。
Hの自衛手段としては、我慢することが限界であるだろう。
我慢することによって、多くの感情が不完全燃焼の状態で心に沈殿する。
不完全燃焼の状態で心に沈殿する感情は、残飯が強烈な臭いを放ち腐るような状態を生み出す。
それは、黒く重たい”ガス”を生じ、心の中に充満させる。
それによって、心の中は腐敗するのだ。
それが苦しみの正体である。

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