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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2015年11月26日木曜日

追憶 1172

女の子はずっと泣いていた。
その声を聞きながら、わたしは苦しみに耐えていた。
女の子の泣き言を聞く程に、少しずつではあるが気分の悪さが増しているように思える。
しかしながら、わたしは動くことができなかった。
この苦しみを受ける必要を感じていたのである。
この苦しみを耐えることこそが、わたしに求められている”仕事”なのだと感じるのだ。
そのため、わたしは苦しいが女の子の側を離れないのである。
突然、強烈な吐き気に襲われた。
胸の奥で何か大きな”固形物”が動いているのを感じる。
これが動く度に、胸の奥が激しく痛むのであった。

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