女の子はずっと泣いていた。
	
	その声を聞きながら、わたしは苦しみに耐えていた。
	女の子の泣き言を聞く程に、少しずつではあるが気分の悪さが増しているように思える。
	しかしながら、わたしは動くことができなかった。
	この苦しみを受ける必要を感じていたのである。
	この苦しみを耐えることこそが、わたしに求められている”仕事”なのだと感じるのだ。
	そのため、わたしは苦しいが女の子の側を離れないのである。
	突然、強烈な吐き気に襲われた。
	胸の奥で何か大きな”固形物”が動いているのを感じる。
	これが動く度に、胸の奥が激しく痛むのであった。
	
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