振り向いたのは、真っ黒な顔であった。
	しかし、それが女の子であることは分かったし、泣いているのも分かった。
	女の子からはネガティブな印象を受ける。
	見た目が真っ黒であることや泣いていることだけではなく、ネガティブなエネルギーが伝わってくるのである。
	わたしの問い掛けに対して、女の子は泣き言で返した。
	ここには女の子以外には誰もいない。
	そして、何も見当たらなかった。
	相変わらずの胸の痛みと、全身を襲う重さによって、わたしはその場に腰を下ろすことにした。
	泣いている女の子に話し掛けても何の反応もないので、わたしはその場で休むことにしたのである。
	肉体を所有している訳ではないので、休んだところで状態は変わらないのであろうが、習慣がわたしにそうさせたのであろう。
	
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