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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2015年8月8日土曜日

追憶 1062

大切なのはイメージを持つことである。
自分自身が思いやりや愛情を持つイメージであり、豊かで幸福な状況に対するイメージである。
老人と女には、このイメージを持つことができなかったのであろう。
山頂に辿り着くイメージを持たない人が、どうして山頂に辿り着くことができるだろうか?
相手に対して、状況に対して愛のイメージを持たない人には、それが与えられないのである。
わたしがここに来た時に始めて、老人は客観性を抱くことができたのではないだろうか?
第三者であるわたしが仲介したことで、冷静さを取り戻し、わたしの持つ愛によって、老人の中にも愛のイメージが沸き起こったのだと推測する。
感情の縺(もつ)れを解消することは単純な作業である。
しかし、互いが協力しなければ達成されないものだ。
わたしが仲介したのは、両者が協力することがなかったからである。
両者が協力するのであれば、第三者のわたしが仲介する必要など、どこにもないのである。

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