それから、わたしは警察署に出向き、調書を作成するために事情聴取を受けた。
	女のことは話さなかった。
	霊が人を苦しめるというのは、霊的な世界の理(ことわり)を知らない人が流したデマである。
	霊が人を左右するということはない。
	霊は他人である。
	その他人が人の人生の原因になることはないのだ。
	わたしが今回、事故を起こしたのは女の責任ではない。
	これはすべて、わたしに責任があることなのである。
	そこに霊が関わっていたとしても、脇役に過ぎないのだ。
	その事実を受け入れることの出来ない人が、物事を他人の責任にしたいのである。
	
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