「早く、もらい受けると伝えないか」
	わたしは雷鳴に打たれたような衝撃に襲われた。
	業を煮やした大天使ミカエルは、天に轟(とどろ)くような大声によって、わたしを叱ったのである。
	大天使ミカエルがわたしを叱るのには理由があった。
	それは、これがわたしが自分自身で選んだ道であるからだ。
	誰に命令される訳でも無く、自分自身でこの道に進んだのである。
	それなのに、今のわたしはそれを否定しているのだ。
	大天使ミカエルを裏切るということは、道を背くことに他ならないのである。
	
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