このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2014年11月25日火曜日

追憶 808

わたしは自分の決断力の無さ、勇気の無さに絶望していた。
わたしは世間からどう思われるだろうかと考えていたし、Nにどう思われるだろうかと考えていた。
それに、Nの母親であり友人でもあるCさんにどう思われるだろうかと考えていたし、Nの父親にどう思われるだろうかと…
とにかく、わたしの頭の中には自分自身を守ろうとする考えが、まるで死体に集(たか)る蛆(うじ)が波を打つように溢れていたのである。
わたしはそれを振り払えないでいた。
その情けなさに絶望を覚えたのだ。
わたしは再び黙ってしまった。
今までに、多少なりにも女性との交際経験はある。
しかし、ここまで心が乱れたことはなかった。
わたしの中では、これが普通のことではないと理解していたのである。
しかし、ここまで重要視する必要もないであろう。
しかし、決断することができないのだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿