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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2014年9月4日木曜日

追憶 726

わたしは女を哀(あわ)れに思った。
人は皆、幸福を求めているはずである。
幸福とは、思いやりに根差した喜びのことであるが、この女が目指しているのは思いやりの伴わない喜びであるからだ。
女は間違った喜びの形を幸福であると信じ込み、このようなことをしているのである。
そして、首だけの醜い姿になったのだ。
喜びの本質を見極め、間違えることがなければ、この女はここにはおらず、このような姿でもなかったであろう。
女は既に亡くなっている人の霊であろうが、生前の価値観として、本物の幸福が何であるのかを知らなかったのである。
生前の価値観に従って、死後を歩んでいるのである。

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